潜伏バグからのロングフリーズ

Javaっぽいエンジニアの徒然草

リブセンスの新卒研修から生まれた「Pacirii」から見えたもの~シェアで体験できること・できないこと

リブセンスの新卒研修から生まれた「Pacirii」から見えたもの~シェアで体験できること・できないこと

http://gihyo.jp/news/interview/2014/05/2301

 

新卒研修でwebサービスをリリースするというのは面白い試みだと思います。

立案〜設計〜実装〜テスト〜リリースの一連の流れを実際に経験したことは、研修後の実務で必ず役に立つでしょう。

 

何よりも「研修のための研修」ではなく「成果物が実際に利用される」というのは大きいと感じます。

一般に研修というと「試しに何か作る」ことはするものの、その作成物が「実際に利用される」ことは前提とされていないことが多いです。

つまり、

  コードを書いた ▶︎ 動いた良かったね ▶︎ おしまい ▶︎ (コードなんて動けばええんや!)

となりがちです。

そうではなく、

  コードを書いた ▶︎ 動いた ▶︎ 利用者からフィードバック(があるかも) ▶︎ 改修(が発生するかも)

という可能性を作ることで、コードのその後を意識させることが出来ます。

 

コードのその後を意識すれば、意識しない時と比較して、自然と奇麗なコードを書こうという考えに至る可能性が高まります。

仮にその発想に至らなかったとしても、実際に改修が発生した際に「つい最近自分が書いたはずのコードなのに何書いてるか分からない...」という経験をすれば、その後は奇麗なコードを意識するはずです。

もちろん、コードのその後を意識せずに改修も発生しなければ、研修のための研修と同じ結果になってしまいますが、それはそれで仕方がありません。

 

頭ごなしに奇麗なコードを書けと言われただけでは本質は理解出来ず、動けば良いという発想が定着しかねません。

最初が肝心です。

どうせ時間とお金をかけて研修を行うのであれば「動いたOK」で終わらない内容にすることで、より内容の濃い研修とすることが出来るかも知れません。